MENU

位牌(いはい)

位牌(いはい)とは、故人の戒名・法名や没年月日などを記した木製の牌(ふだ)のことである。仏教における供養の中心的な対象物であり、故人の魂が宿るものとして大切に扱われる。一般的に仏壇に安置され、日々の手を合わせる対象となる。

目次

位牌の意味と役割

位牌はもともと中国の儒教の慣習に由来し、日本には仏教とともに広まった。現代では、故人を偲び供養するための依り代(よりしろ)として機能している。

位牌に記される主な情報は以下のとおりである。

– 戒名(かいみょう)または法名
– 没年月日
– 享年(きょうねん)
– 俗名(生前の名前)

戒名は、僧侶から授けられる仏門に入った証の名前である。戒名の上位には院号と呼ばれる称号が付く場合もあり、社会的貢献度や寺院への関わりによって異なる。

位牌の種類と特徴

位牌にはいくつかの種類があり、用途や時期によって使い分けるのが一般的である。主な種類は以下のとおりだ。

– **白木位牌(しらきいはい)**:葬儀から四十九日法要までの間に使う仮の位牌。素木(しらき)で作られており、簡素な造りが特徴である
– **本位牌(ほんいはい)**:四十九日法要を機に白木位牌と入れ替える正式な位牌。漆塗りや金箔を施したものが多い
– **繰り出し位牌(くりだしいはい)**:複数の故人の戒名を一つにまとめられる位牌。先祖代々の供養に適している
– **夫婦位牌(めおといはい)**:夫婦二人分の戒名を一つの位牌に記したもの

本位牌には、さらに「塗り位牌」「唐木位牌(からきいはい)」「モダン位牌」などの素材・デザインの違いがある。近年はガラスや天然石を使ったシンプルなデザインも増えており、仏壇の様式を問わず選びやすくなっている。

位牌を準備するタイミングと費用の目安

白木位牌は葬儀社が用意するケースがほとんどであり、葬儀費用に含まれていることが多い。本位牌は、忌明けとなる四十九日法要までに仏壇店や葬儀社を通じて手配するのが一般的である。

本位牌の費用の目安は以下のとおりである。

– 塗り位牌:1万円〜5万円程度
– 唐木位牌:2万円〜8万円程度
– モダン位牌:1万5000円〜6万円程度
– 繰り出し位牌:5000円〜3万円程度

価格は素材・サイズ・デザインによって大きく異なる。また、僧侶に依頼して行う「開眼供養(かいげんくよう)」のお布施として、別途1万円〜3万円程度が必要になる場合がある。

位牌に関する注意点

位牌を扱うにあたり、事前に知っておくべき注意点がある。

– 宗派によっては位牌を用いない場合がある(浄土真宗では原則として位牌を使わず、「法名軸」や「過去帳」を用いる)
– 白木位牌は四十九日を過ぎたらお寺に納めるか、お焚き上げ(おたきあげ)をするのが一般的
– 仏壇のサイズに合った位牌を選ぶ必要がある
– 本位牌への文字入れには2〜3週間かかる場合があるため、早めの手配が必要

また、位牌の管理者がいなくなった場合の対策も重要である。承継者がいない場合は、寺院に永代にわたって供養を委ねる永代供養を選択することで、位牌や遺骨を適切に管理してもらえる。

位牌を複数の兄弟や親族で管理したい場合、誰が本位牌を引き取るかを事前に話し合っておくことが、後々のトラブル防止につながる。

関連する用語

位牌と合わせて知っておきたい用語として、葬儀の場に飾る故人の写真である遺影、四十九日を終えた後に納骨の対象となる遺骨、そして寺院への謝礼であるお布施などがある。これらの用語は、位牌の準備や供養の流れを理解するうえで密接に関わるため、あわせて確認しておくとよい。その他の葬儀・終活に関する用語については、用語集トップからまとめて確認できる。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次