この記事のポイント
- 二親等とは、本人から数えて2つ離れた親族関係を指し、兄弟姉妹・祖父母・孫が該当する。
- 二親等の範囲は、葬儀の忌引き日数や相続の順位、香典の金額目安など、実生活の多くの場面に影響する。
- 親等の数え方には一定のルールがあり、正確に理解しておくことで葬儀・終活の手続きをスムーズに進められる。
二親等(にしんとう)とは、法律上の親族関係において、本人から数えて2世代分離れた関係を示す概念であり、具体的には兄弟姉妹・祖父母・孫がこれに該当する。
二親等の意味と親等の数え方
「親等」とは、民法によって定められた親族間の距離を表す単位である。本人を起点として、親族関係をたどるたびに1親等ずつ加算していく仕組みになっている。
親等の基本的な数え方
親等を数えるときは、本人から目的の親族まで「何回たどれるか」を数える。直系(親子の縦のライン)では、親・子は1親等、祖父母・孫は2親等となる。
傍系(兄弟姉妹など横のライン)では、一度共通の祖先(親)にさかのぼってから目的の人物まで下りる。兄弟姉妹の場合は、本人から親へ1、親から兄弟姉妹へ1の計2親等となる。
二親等に含まれる親族の一覧
二親等に該当する親族は以下のとおりである。
- 兄弟姉妹(実兄・実姉・実弟・実妹)
- 祖父母(父方・母方を問わない)
- 孫
- 配偶者の兄弟姉妹(義兄・義姉・義弟・義妹)
- 配偶者の祖父母
なお、配偶者(夫・妻)は親等ではなく「0親等」に相当する特別な関係として扱われる。一親等は父母・子・配偶者の父母(義父母)が該当する。
葬儀・終活における二親等の重要性
二親等という概念は、葬儀や相続・終活のさまざまな場面で判断基準として機能する。以下の4つの場面で特に重要となる。
忌引き休暇の日数
会社や学校の規定では、故人との親等によって忌引き日数が異なる。一般的に、一親等(父母・子)は5〜7日程度、二親等(祖父母・兄弟姉妹・孫)は3日程度とされることが多い。
ただし、この日数は法律で統一されているわけではなく、各企業・学校の就業規則や校則によって異なる。事前に規定を確認しておくことが重要である。
香典の金額目安
葬儀に参列する際の香典の金額は、故人との関係性が近いほど高くなるのが一般的である。二親等の親族に対する香典の目安は以下のとおりである。
- 祖父母が亡くなった場合:1万〜3万円程度
- 兄弟姉妹が亡くなった場合:3万〜5万円程度
- 孫として参列する場合:1万〜3万円程度
年齢・地域・家庭の慣習によって差が生じるため、あくまで目安として参照されたい。
喪中・忌中の範囲
喪中とは、近親者が亡くなった後に喪に服す期間のことである。一般的に、二親等以内の親族が亡くなった場合に喪中はがきを出す慣習がある。
ただし、どこまでを喪中とするかは家族や地域の慣習によって異なる場合もある。
相続における二親等の位置づけ
民法上、相続の順位は以下のように定められている。
- 第1順位:子(および代襲相続人である孫)
- 第2順位:直系尊属(父母・祖父母)
- 第3順位:兄弟姉妹(および代襲相続人である甥・姪)
孫は代襲相続が発生した場合に一親等の子に代わって相続人となる。祖父母は第2順位、兄弟姉妹は第3順位と、二親等の範囲だけでも相続順位が複数にまたがることに注意が必要である。
二親等に関する注意点
養子縁組・婚姻による親等の変化
養子縁組をした場合、養子は養親の嫡出子と同じ親等関係になる。つまり、養親の父母(養祖父母)は二親等として扱われる。
婚姻によって生じる「姻族」の親等は、配偶者の血族と同じ親等として計算される。配偶者の兄弟姉妹は二親等の姻族となる。
親族の範囲との違い
民法では「六親等内の血族」「配偶者」「三親等内の姻族」を親族と定義している。二親等はこの親族の範囲に収まるが、三親等以降の親族と混同しないよう注意が必要である。
葬儀の案内や家族葬の参列範囲を決める際にも、何親等までを呼ぶかを事前に家族で話し合っておくとよい。
関連する用語
二親等を理解するうえで、あわせて知っておきたい用語がいくつかある。血族は血のつながりのある親族を指す言葉で、親等を考える際の基本となる概念である。また、直系尊属・直系卑属は相続や遺言に関わる重要な用語であり、遺留分や遺産分割協議とあわせて確認しておくことで、終活の全体像を正確に把握できる。

