礼状(れいじょう)

礼状(れいじょう)

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目次

この記事のポイント

  • 礼状とは、葬儀後に参列者や香典をいただいた方へ感謝を伝えるための正式な挨拶状のことである。
  • 礼状には決まった書き方のマナーがあり、送る時期・内容・形式を正しく押さえることが大切だ。
  • 礼状と会葬御礼・香典返しの挨拶状は異なるものであり、それぞれの役割と違いを理解しておく必要がある。
礼状(れいじょう)とは、葬儀・告別式に参列してくださった方や、香典・弔電・供花などをいただいた方に対して、遺族が感謝の気持ちを伝えるために送る正式な挨拶状のことをいう。葬儀後に遺族が出す書状の総称として用いられることが多く、お礼の意を丁寧に伝える大切な慣習のひとつである。

礼状の意味と役割

葬儀は、多くの方が時間を割いて参列してくださるものである。礼状は、そうした方々への感謝の気持ちを書面という形で正式に伝えるためのものだ。口頭でのお礼だけでは伝えきれない丁寧さと誠意を、文章に込めて届ける役割を担っている。 遺族にとって、葬儀直後は心身ともに消耗が大きく、個別に連絡を取ることが難しい場合も多い。礼状は、そのような状況でも遺族の思いを適切に伝えられる手段として、長く慣習として定着してきた。

礼状を送る主なタイミング

礼状を送る時期は、用途によって異なる。一般的な目安は次のとおりである。
  • 葬儀・告別式への参列に対するお礼:葬儀後1〜2週間以内
  • 香典返しに添える挨拶状:四十九日法要後、忌明けのタイミング
  • 弔電供花をいただいた方へのお礼:葬儀後1週間以内を目安にする
いずれも、できるだけ速やかに送ることが礼儀とされている。遅くなる場合は、文中にその旨と理由を一言添えるとよい。

礼状の種類

礼状にはいくつかの種類があり、それぞれ送る相手や目的が異なる。
  • 参列へのお礼状:葬儀に足を運んでくださった方全員に送る基本的な礼状
  • 香典返しに添える挨拶状:忌明け後に香典返しの品と一緒に同封するもの
  • 弔電・供花へのお礼状:遠方で参列できなかった方や、物品をいただいた方に送るもの
  • 会社・団体へのお礼状:弔慰金や組織としての弔意をいただいた場合に送るもの

礼状の書き方のマナー

礼状には、守るべき基本的なマナーがある。代表的なものをまとめると以下のとおりだ。
  • 句読点(。や、)は使わないのが正式とされる
  • 「重ね重ね」「再三」など、繰り返しを連想させる忌み言葉は避ける
  • 縦書きで書くのが正式であり、毛筆や筆ペンが望ましい
  • 薄墨ではなく、礼状は通常の黒インクで書いてよい(薄墨は弔意を示す際のものである)
  • 印刷された定型文を使用する場合も、封筒の宛名は手書きが望ましい
また、礼状の文中には「おかげさまで葬儀を滞りなく執り行うことができました」という表現を含めるのが一般的だ。故人の名前・続柄・葬儀の日付を明記し、遺族の氏名を連名で記すことも基本とされる。

礼状と会葬御礼・香典返し挨拶状の違い

礼状と混同されやすいものに、会葬御礼がある。会葬御礼とは、葬儀・告別式の当日に参列者へ手渡す簡易的なお礼の品(またはその品に添える案内状)のことをいう。 礼状は葬儀後に郵送するものであるのに対し、会葬御礼はその場で手渡すものだという点が大きく異なる。どちらも感謝を伝えるための手段だが、役割とタイミングが違うため、両方を適切に準備することが求められる。 香典返しに添える挨拶状は礼状の一種ではあるが、香典返しの品とセットで贈るという性格が強い。この挨拶状には、忌明けを迎えたことの報告と感謝の言葉を盛り込むのが一般的だ。

礼状を準備する際の注意点

印刷と手書きのどちらを選ぶか

礼状は手書きが最も丁寧とされるが、参列者が多い場合は印刷対応のものを使うことも珍しくない。近年では印刷した礼状も広く受け入れられているが、一言だけでも手書きのメッセージを添えると誠意が伝わりやすい。

喪主・施主の名義で出すのが原則

礼状は、原則として喪主または施主の名義で送る。連名にする場合は「遺族一同」とする書き方も一般的だ。

費用の目安

礼状を郵送で送る場合、1通あたりの費用は便箋・封筒・切手代を合わせて100〜200円程度が目安となる。印刷業者に外注する場合は、50枚セットで数千円〜1万円前後が相場だ。香典返しの挨拶状については、返礼品の手配と同時に葬儀社や百貨店に依頼するケースも多い。

関連する用語

礼状を理解するうえで、あわせて知っておきたい用語がある。香典返しに関連する法要の流れや、葬儀後に行われる納骨の手続きとも深く結びついている。また、忌中喪中の期間における遺族の対応としても礼状は重要な位置を占める。葬儀全体の流れを理解するためには、弔辞通夜といった用語もあわせて確認しておくとよい。

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よくある質問

礼状はメールやLINEで送っても問題ないですか?

正式なマナーとしては、礼状は書面(手紙)で郵送するのが基本である。メールやSNSでのお礼は略式とみなされるため、関係が近い間柄であっても、改めて書面で送ることが望ましい。特に年配の方や目上の方に対しては、必ず書面で送るようにしたい。

礼状を送るのが遅れてしまった場合はどうすればよいですか?

遅れてしまった場合でも、送らないよりは送ったほうがよい。文中に「お礼が遅くなりましたことを深くお詫び申し上げます」と一文添えることで、誠意を示すことができる。遅延の理由(諸手続きの都合など)を簡潔に説明すると、より丁寧な印象を与えられる。

礼状と香典返しの挨拶状は、同じ文面でよいですか?

礼状と香典返しの挨拶状は、目的と送るタイミングが異なるため、基本的に別の文面を用意するのが適切だ。礼状は参列へのお礼を主眼に置いたものであり、香典返しの挨拶状は忌明けの報告と香典へのお礼が中心となる。ただし、葬儀直後の礼状を省略し、忌明け後にまとめて挨拶状を送るケースも実際には多く存在する。

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