病院で亡くなったら、最初に決めるのは搬送先だけ|葬儀社はあとで選んでもいい

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病院で亡くなったら最初に決めるのは搬送先だけ

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病院で家族が亡くなると、気持ちの整理もつかないうちに「葬儀社はお決まりですか?」と聞かれます。何十万円もかかる葬儀の依頼先を、その場で決めなければいけないのかと焦る方は少なくありません。

でも、その場で決めなければいけないのは「ご遺体をどこへお連れするか(搬送先)」だけです。葬儀社は、そのあとでじっくり選ぶこともできます。

この記事では、葬儀社で搬送を担当してきた現場の担当者の話をもとに、病院で亡くなった直後にやること、やらなくていいことをまとめました。

病院で亡くなってから、葬儀社を決めるまで

  1. 1医師が死亡を確認
    死亡診断書を受け取る
    ▼
  2. 2搬送先を決める
    その場で決めるのはここだけ。自宅か、安置施設か
    ▼
  3. 3搬送してもらう
    搬送だけを搬送業者に頼むこともできる
    ▼
  4. 4安置して、葬儀社を比べる
    見積もりを取り、総額で比べる
    ▼
  5. 5打ち合わせ・葬儀
    火葬は亡くなってから24時間たってから
目次

病院を出るまでの時間は、病院や施設しだい

亡くなってから病院を出るまでの時間に、決まりはありません。家族がそろうのを待って、5〜6時間たってからお迎えに行くこともあります。

一方で、早く退院するよう急かされる病院や施設も実際にあり、そこまで待ってもらえないことも多いです。だからこそ、「搬送先」と「誰に搬送を頼むか」だけは、すぐ決められるようにしておくのが大切です。

葬儀社が決まっていないなら、「搬送だけ」頼む方法がある

葬儀社に搬送を頼むと、そのまま葬儀の話になりやすい

葬儀社にお迎えを頼むと、その流れで葬儀の契約まで勧められることが多いです。比べる時間がないまま決めてしまうのが、後悔のいちばん多い形です。

葬儀社に頼む? 搬送業者に頼む?

葬儀社に搬送を頼む
  • 搬送から葬儀まで、一社で話が進む
  • 葬儀をその葬儀社に頼むなら、搬送代が無料になることも
  • その流れで葬儀の契約まで勧められやすい
搬送業者に搬送だけ頼む
  • いったん病院を出て、安置してから葬儀社を選べる
  • 複数の葬儀社を比べる時間ができる
  • 搬送代は先に総額を確かめる

どちらが正解ということはありません。「比べる時間がほしい」なら右、「急いで決めたい・すでに決めている葬儀社がある」なら左です。

搬送業者に頼んで、いったん病院を出る

ご遺体の搬送だけを請け負う搬送業者もあります。搬送業者に頼んでいったん病院や施設を出て、安置してから葬儀社をじっくり選ぶ、というやり方もあります。

搬送業者は、インターネットで「地域名+寝台車」「地域名+搬送業者」「地域名+霊柩車」などと検索すると見つかります。料金をホームページで公開している業者を選ぶと安心です。

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注意点は、搬送の料金を「先に」確かめること

「このまま葬儀もうちに頼めば搬送は無料。ほかの葬儀社にするなら、高い搬送代と付帯費用がかかる」。こうした手法は、今も残っているかもしれません。

搬送だけを頼むときは、頼む前に総額を聞いてください。距離、時間帯、ドライアイス、待機の時間など、何が別料金になるかも確かめます。参考までに、公開されている料金の幅を載せます。搬送代そのものの差は小さく、ドライアイスなどの備品で差がつきやすいのが特徴です。

搬送料金は、こうして決まる

🚐
基本料金
距離で区分(10km・20kmなど)
🌙
深夜・早朝
割増や時間加算
🧊
ドライアイス
1回・10kgあたり
⏱
待機
無料の時間を過ぎると加算
🛣
有料道路
実費がかかることも
🏠
安置
施設を使う場合は日額

「搬送はいくらですか」ではなく、「全部でいくらになりますか」と聞くと、見落としがなくなります。

項目公開されている料金の幅
寝台車の搬送(10km以内)15,000〜19,000円台
寝台車の搬送(20km以内)19,000〜23,000円台
寝台車の搬送(30km以内)21,000〜26,000円台
深夜・早朝割増あり(1.25倍、または30分ごとの加算など)
ドライアイス(1回・10kg)約5,000〜9,000円
お迎え先での待機無料の時間を過ぎると30分ごとに2,750〜3,300円ほど

※搬送業者・葬儀仲介サービスなど4つの公開料金から(税込・2026年10月時点)。料金は業者・地域・時間帯で変わります。有料道路の代金などが別にかかることもあります。

頼む前に聞いておく4つのこと

  • ✓総額はいくらか
    基本料金のほかに何が加わるか
  • ✓ほかの葬儀社に頼んでも、この金額か
    「断ったら高くなる」がないか
  • ✓安置はどこで、1日いくらか
    自宅か、施設か
  • ✓領収書や明細は出るか
    あとで葬儀社の見積もりと照らし合わせる

病院から紹介される葬儀社は「選択肢の1つ」と考える

昔は、病院から紹介される葬儀社はあまりおすすめできませんでした。今は口コミや情報がすぐ広まるので、葬儀社の側も無茶はしにくくなっています。

紹介された葬儀社を必ず断る必要はありません。ほかと比べる候補の1つ、くらいに考えるのがちょうどよい距離感です。比べるときに見るべき点は「葬儀社の選び方|見積もりで必ず確認する7つのチェック項目」にまとめています。

自宅に帰らせてあげたいときは、「経由」をお願いする

本当は自宅に連れて帰りたいけれど、間取りや集合住宅の事情で難しい。そんなときは、搬送の途中や、出棺の霊柩車で自宅の前を経由してもらうよう頼んでみてください。

こうしたリクエストに応じてもらえることは多いので、遠慮せず相談しましょう。

自宅に安置できなくても、「経由」はお願いできる

🏥
病院
▶
🏠
自宅の前を経由
▶
🕯
安置施設

搬送のときでも、出棺の霊柩車でもリクエストできます。遠慮せず相談してみてください。

夜中や早朝でも、すべてをその場で決めなくていい

夜中や早朝に亡くなっても、葬儀の打ち合わせは朝以降に行うことが増えています。夜のうちに決めるのは、搬送と安置先までで十分です。

家族が用意しておくと助かるのは「情報」

打ち合わせが早く、正確に進むのは、次の情報がそろっているときです。

  • 家族構成 喪主を誰にするか、連絡が必要な親族は誰か
  • 親族の勤め先や職業 会社関係の参列や、忌引きの連絡に関わります
  • 葬儀の方針 家族葬にするか、宗教・宗派、呼びたい人の範囲

用意しておくと打ち合わせが早く進む「情報」

👪
家族構成
喪主は誰か。連絡が必要な親族は誰か
💼
親族の勤め先・職業
会社関係の参列、忌引きの連絡に関わる
📋
葬儀の方針
家族葬か。宗教・宗派。呼びたい人の範囲

法律で決まっていることは2つだけ

  • 火葬は、亡くなってから24時間たたないとできません(墓地、埋葬等に関する法律 第3条)。
  • 死亡届は、亡くなったことを知った日から7日以内に出します(戸籍法 第86条)。葬儀社が提出を代行することも多いです。

法律で決まっているのは、この2つだけ

亡くなった日
医師が死亡診断書を書く
24時間後
ここから火葬ができる(墓地、埋葬等に関する法律 第3条)
7日以内
死亡届を出す(戸籍法 第86条)。葬儀社が代行することも多い

それ以外の「いつまでに決める」は、法律ではなく、病院や葬儀社の都合です。

亡くなってから葬儀までの時間の流れは「死亡届から火葬までの時間割」でも詳しく説明しています。

現場の担当者から

葬儀社で搬送を担当してきた現場の担当者に、病院で亡くなった直後に気をつけてほしいことを聞きました。

  • 病院を出るまでの時間は、病院や施設しだい 家族がそろうのを待って、亡くなってから5〜6時間たってお迎えに行くこともあります。一方で、早く退院するよう急かされる病院や施設も実際にあり、そこまで待ってもらえないことも多いです。
  • 葬儀社が決まっていないなら、搬送だけ頼む方法もある 葬儀社にお迎えを頼むと、その流れで葬儀の契約まで勧められることが多いです。搬送業者に頼んでいったん病院や施設を出て、それからじっくり葬儀社を検討する、というやり方もあります。
  • 病院から紹介される葬儀社は「選択肢の1つ」 昔はあまりおすすめできませんでしたが、今は情報がすぐ広まるので、葬儀社の側も無茶はしにくくなっています。比べる候補の1つ、くらいに考えてよいと思います。
  • 搬送代金は、頼む前に把握する 「このまま葬儀もうちに頼めば搬送は無料、ほかに頼むなら高額な搬送代と付帯費用」という手法は、今も残っているかもしれません。断ったときに、何もかも高く請求されることがないよう、先に確かめてください。
  • 自宅に帰らせてあげたいなら、経由をお願いする 自宅への安置が難しくても、搬送のときや霊柩車で出棺するときに、自宅の前を通ってもらうようリクエストできると思います。遠慮せず相談してみてください。
  • 用意しておくと助かるのは「情報」 家族構成、親族の方たちの勤め先や職業、どんな葬儀にしたいかという方針。こうした情報がそろっていると、打ち合わせがスムーズに進みます。

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葬儀社は、比べる材料が手元にあるほど落ち着いて選べる

搬送先が決まって、ご遺体を安置できたら、次は葬儀社選びです。そのとき、プランと金額が書かれた資料が手元にあれば、病院で急いで決めるよりずっと落ち着いて比べられます。

  • 直葬・火葬式・1日葬・家族葬のプランを、全国一律の価格で用意
  • 事前に資料請求をした方は、葬儀代金が最大10万円引き

※広告主の案内による(2026年10月時点)。総額は地域・斎場・人数などで変わるため、必ず見積もりで確認してください。

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ほかの葬儀社とも比べたい方はこちら

よくある質問

病院から紹介された葬儀社は、断ってもいいですか

断ってかまいません。紹介された葬儀社を選ぶ義務はありません。比べる候補の1つとして、見積もりの総額を聞いてから決めましょう。

搬送だけ頼むと、料金はいくらくらいですか

距離、時間帯、ドライアイス、待機の時間などで変わり、業者ごとに違います。公開されている料金では、10km以内で15,000〜19,000円台(税込・2026年10月時点)に収まっています。頼む前に総額を確かめてください。

亡くなった当日に火葬することはできますか

できません。法律で、火葬は亡くなってから24時間たったあとと決まっています(墓地、埋葬等に関する法律 第3条)。

死亡届はいつまでに出せばいいですか

亡くなったことを知った日から7日以内です(戸籍法 第86条)。葬儀社が提出を代行することも多いので、打ち合わせのときに確認しましょう。

まとめ|その場で決めるのは「搬送先」だけ

病院で亡くなった直後に決めなければいけないのは、ご遺体をどこへお連れするかだけです。葬儀社は、安置したあとで見積もりを取り、総額で比べて選ぶことができます。

慌てて決めたくないときは、搬送だけを搬送業者に頼む方法もあります。そのときは、頼む前に搬送の料金を確かめることを忘れないでください。

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参考・出典

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