「見積もりでは問題なかったのに、当日になって追加料金を言われた」。遺品整理では、こうした相談が後を絶ちません。国民生活センターにも、作業時に予定外の料金を請求され、最終的に見積金額の2倍を請求されたという相談が寄せられています。
なぜ当日に料金が上がるのか。どうすれば防げるのか。遠方に住んでいて立ち会えないときは、どう頼めばいいのか。遺品整理の現場に立ってきた担当者の話をもとにまとめました。
当日の値上がりを防ぐ5つの手順
- 1家じゅうの扉を開けて見せる
押し入れ・納戸・物置・倉庫まで▼ - 2来てもらって見積もる
写真では「奥行き」が分からない▼ - 3見積書で3つを確かめる
範囲・要望に収まるか・追加の条件▼ - 4約束を書面にする
立ち会えないなら鍵と報告の方法も▼ - 5当日の追加は理由を聞いてから
その場で慌てて払わない
当日に料金が上がる一番の理由は「見つかっていなかった部屋」
いちばん多いのは、依頼した家族も業者も気づかなかった物置部屋や納戸が、作業の当日に見つかるケースです。開けてみたら不用品がぎっしり、ということも珍しくありません。
防ぐには、見積もりの前に押し入れ・納戸・屋根裏・物置・庭の倉庫まで、家じゅうの扉を開けて見せることです。家族も知らない部屋や収納がないか、先に確かめておきましょう。
見積もりのときに、見せ忘れやすい場所
見積もりの日に全部見せる。これだけで、当日の値上がりの多くは防げます。
写真や電話の見積もりは「奥行き」が分からない
写真では、物は平面的にしか見えません。手前の段ボールの奥に、実は何層も物が積まれていた、ということがあります。
追加料金を防ぎたいなら、できるだけ来てもらう見積もり(訪問見積もり)にしましょう。写真で見積もってもらうときは、収納の中を開けて、奥まで写すようにしてください。
写真の見積もりと、来てもらう見積もりの違い
見積書で確かめる3つのこと
- どこからどこまでか 作業する部屋と物の範囲。「一式」とだけ書かれていたら、中身を聞いてください。
- 要望に対して収まるのか 残したい物、供養したい物、買い取ってほしい物も含めて、その金額で済むのか。
- 追加は発生しないのか どんなときに追加になるのか。追加になる前に連絡をもらえるのか。
見積書で確かめる3つのこと
国民生活センターも、作業内容や費用を明確に出してもらうこと、料金やキャンセル料、具体的な作業内容を事前に確認することをすすめています。
当日に追加料金を言われたら、まず冷静に
業者から一方的に言われたのか、こちらが何かを頼んだから言われたのか。まずはそこを分けて考えます。
その場で慌てて払わず、見積書のどの範囲を超えたのかを説明してもらいましょう。納得できないまま作業を進めないことが大切です。困ったときは、消費者ホットライン「188」で近くの消費生活センターに相談できます。
当日に「追加料金」と言われたら
遠方で立ち会えないときは「約束」を書面にしておく
頼む前に決めておくこと
立ち会えないときに一番大事なのは、約束と契約です。依頼者が不利にならないよう、次のことを書面に残しておきましょう。
- 作業の範囲と金額、追加になる条件
- 残す物の一覧と、貴重品や書類が出てきたときの扱い
- 作業の報告の方法(写真・動画・ビデオ通話など)
- 鍵の受け渡しと、作業後の返し方
国民生活センターも、残しておく遺品と処分する遺品を明確に分けておくようすすめています。
立ち会えないときに、書面で決めておくこと
- ✓作業の範囲と金額
追加になる条件も - ✓残す物の一覧
貴重品や書類が出てきたときの扱い - ✓作業の報告の方法
写真・動画・ビデオ通話のどれで、いつ - ✓鍵の受け渡しと返し方
誰が、いつ使うか
鍵は、作業中はキーボックス、作業後は郵送が多い
立ち会えない場合、作業を終えるまではキーボックスで鍵を預け、作業が終わったら郵送で返してもらう形が多いようです。誰がいつ鍵を使うのか、返却の方法まで決めておくと安心です。
鍵の流れ(立ち会えないとき)
作業を終えるまではキーボックス、終わったら郵送、という形が多いようです。
作業の様子は、写真・動画・ビデオ通話で確かめる
作業の前・途中・あとに写真や動画を送ってもらう、ビデオ通話でつなぐ、といった方法が現場でも使われています。頼むときに、どの方法で報告してもらえるかを確かめておきましょう。
遠方の家族が見落としがちなのは「近所へのあいさつ」
作業の前に、近所へひとことあいさつしておくのが何より大事です。作業の車や音で迷惑をかけることもあります。
実家が空き家になると、庭木が隣の家へはみ出す、景観が荒れて人がたまる場所になる、害虫が出るといった形で、近所に影響が出やすくなります。作業の日だけでなく、これから実家をどうするかも含めて、近所との関係を大切にしておきましょう。空き家の税金については「実家を空き家のままにすると」で説明しています。
空き家が近所に与えやすい影響
だから、作業の前のあいさつが大事です。
「何でもできます」には注意
便利屋なら何でもできると思って頼んだら、できない作業が多かった、という話も聞きます。
看板の大きさより、実際に作業する担当者の経験と、家庭のごみを運ぶ許可を確かめてください。許可の見分け方は「遺品整理を頼む前に|その業者、家庭のごみを運べる許可を持っていますか」にまとめています。
現場の担当者から
遺品整理の現場に立ってきた担当者に、追加料金と、遠方で立ち会えないときの注意点を聞きました。
- 値上がりで一番多いのは、隠れていた部屋 依頼した家族も業者も見つけられなかった物置部屋などがあった場合です。作業の日に納戸が見つかり、中に不用品がパンパンに入っていた、ということもあります。
- 写真の見積もりは、奥行きが判断できない 写真だと平面的にしか判断できません。実は物が何層にもなっていた、という場合もあります。
- 見積書は「どこからどこまでか」 どこからどこまでが作業の範囲か、要望に対してその金額で収まるのか、追加は発生しないのかを確かめてください。
- 当日に追加を言われたら、まず冷静に 業者から一方的に言われたのか、こちらが何かを頼んだから言われたのか。状況にもよりますが、冷静になるのが一番です。
- 立ち会えないなら、約束と契約を 依頼者が不利になってはいけません。頼む前に、約束と契約をしっかり交わしておきましょう。
- 鍵は、作業中はキーボックス、作業後は郵送が多い 作業を終えるまではキーボックスで預け、終わったら郵送で返してもらう形が多いようです。
- 何より大事なのは、近所へのあいさつ 庭木が隣へはみ出す、景観が荒れて人がたまる場所になる、害虫が出るなど、空き家は近所に強く影響しやすいものです。
- 「何でもできる」と思ったら大間違い 便利屋だからあれもこれもできると思って頼んだら、できないことが多かった、という話も耳にします。
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追加料金を防ぐ第一歩は、比べられる見積もりを取ること
当日の値上がりを防ぐには、家じゅうを見てもらったうえでの見積もりを、比べられる形で手元に置くことです。遠方で立ち会えない方も、まずは見積もりで作業の範囲と金額をはっきりさせておきましょう。
- 24時間365日受付、全国に1,000社以上の加盟店
- 業者の紹介・見積もりは無料
- 仕分け・処分・買取・搬出・簡易清掃などは基本料金に含まれ、供養やハウスクリーニングなどは別料金
※広告主の案内による。不用品の回収だけの依頼は対象外です。
よくある質問
まとめ|値上がりを防ぐのは「見せる・来てもらう・書面にする」
当日の値上がりの多くは、見積もりの時点で見えていなかった物が原因です。家じゅうを見せる、来てもらって見積もる、約束を書面にする。この3つで、追加料金はかなり防げます。
遠方で立ち会えないときは、鍵と報告の方法まで決めておくこと、そして近所へのあいさつを忘れないことが大切です。
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あなたの「葬儀のそなえ」は何点?
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葬儀そなえ度チェックをはじめる参考・出典
- 国民生活センター「こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル-料金や作業内容に関するトラブルが発生しています-」2018年7月19日公表 https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20180719_1.html

