この記事のポイント
- 月命日とは、故人が亡くなった日と同じ日付が毎月めぐってくる日のことで、年に11回訪れる。
- 月命日には仏壇に手を合わせ、お花や食べ物を供えるなど、日常的な供養を行うのが一般的。
- 僧侶を呼んで読経してもらう場合は、お布施の準備が必要で、相場は3,000〜10,000円程度。
月命日(つきめいにち)とは、故人が亡くなった月日のうち、「日」の部分だけが毎月めぐってくる日のことをいう。たとえば3月15日に亡くなった場合、毎月15日が月命日となる。命日(祥月命日)が年に1回であるのに対し、月命日は年に11回(命日の月を除く)訪れ、故人を身近に偲ぶ機会となる。
月命日の意味と過ごし方
祥月命日との違い
命日には「月命日」と「祥月命日(しょうつきめいにち)」の2種類がある。祥月命日とは、故人が亡くなった月と日が一致する、年に1度の命日のことだ。
一方、月命日は毎月その日付が訪れるたびに該当する。どちらも故人を供養するための大切な節目であり、特に祥月命日は法要を行うことが多い。
月命日に行う供養の内容
月命日には、特別な儀式を行わなければならないという決まりはない。まずは仏壇の前に座り、静かに手を合わせることが基本だ。
一般的に行われる供養の例としては、以下のものが挙げられる。
仏教では、故人は亡くなった後も家族とのつながりを持つと考える。月命日はその縁を改めて確認し、感謝を伝える機会として位置づけられている。
僧侶に依頼する場合の流れ
菩提寺(ぼだいじ)がある家庭では、月命日に僧侶を自宅に招いて読経を行うことがある。これを「月参り(つきまいり)」とも呼ぶ。
月参りを依頼する際は、事前に寺院へ連絡し、日程を調整する。当日は仏壇をきれいに整え、お布施を準備して僧侶をお迎えするのが作法だ。読経のあとに僧侶と故人の思い出話をする家庭も多い。
月命日と忌日(きにち)法要の関係
仏教では、四十九日までの間、7日ごとに忌日法要を行う慣わしがある。この期間を過ぎると、月命日や祥月命日に合わせた法要が中心となる。
一周忌や三回忌といった年忌法要は祥月命日に行うのが原則だが、月命日は毎月の日常的な供養として根づいている。忌明け後も、月命日ごとに手を合わせる習慣を続ける家庭は多い。
月命日に関する費用の目安と注意点
お布施の相場
僧侶に月参りをお願いする場合のお布施は、一般的に3,000〜10,000円程度が目安とされる。地域や宗派、寺院との関係によって異なるため、事前に檀家として付き合いのある寺院に確認するとよい。
お布施は白い封筒に入れ、「御布施」と表書きして渡す。月参りのたびに毎回依頼する必要はなく、自分たちのペースで継続することが大切だ。
自宅での供養における注意点
月命日の供養に義務はなく、形式にこだわりすぎる必要はない。大切なのは故人を思う気持ちを持ち続けることだ。
ただし、以下の点には注意したい。
- 仏壇のお供え物は傷まないうちに下げる(特に夏場)
- 線香の火の取り扱いには十分注意する
- 僧侶を招く場合は、日程変更が生じたら早めに連絡する
- 毎月のお布施が家計の負担になる場合は、無理のない頻度を寺院と相談する
月命日の供養を毎月続けることが難しい場合は、永代供養の制度を活用する方法もある。寺院や霊園が代わりに供養を行ってくれるため、家族の負担を軽減できる。
喪中・忌中との関係
喪中や忌中の期間中にも、月命日はめぐってくる。この時期は特に故人を偲ぶ気持ちが強い時期でもあり、丁寧に手を合わせることが大切だ。外出や慶事を控える喪中期間であっても、月命日の供養は普段どおり行って問題ない。
関連する用語
月命日を理解するうえで、あわせて知っておきたい用語がある。亡くなった日から49日間の供養については「四十九日」、毎年の命日に行う大きな法要については「一周忌」「三回忌」「七回忌」といった年忌法要の用語が関連する。また、故人の魂を定期的に慰める行為全般は「追善供養」と呼ばれ、月命日もその一形態に位置づけられる。

